クローン病の患者はお酒を飲んでいいのかいけないのか問題

クローン病

クローン病を患っている方々にとって、日常生活の中でお酒を楽しむことは少し複雑な問題です。

私はもともとかなりのお酒好きで、発症する前日もかなり飲んでいました。現在、寛解期にあるますが、病状が安定しているとはいえ、お酒の選択には慎重を期す必要があります。

クローン病の食事の例など見ていてもあまりお酒の記載はないためいつも迷っているとこなのですが、寛解期におけるお酒の選び方とはどういうものなんでしょうか。

1.アルコールと消化管の相互作用

複数の研究により、アルコールが消化管に及ぼす影響が示されています。アルコールは消化管の粘膜に直接作用し、そのバリア機能を低下させる可能性があります(S. Swanson et al., 2017)。クローン病患者では、この影響がさらに顕著になることが考えられ、炎症やその他の消化器症状を悪化させるリスクがあります。

2.アルコール度数と消化器系への影響

アルコール度数が低いお酒が、比較的消化器系に与える影響が小さいとされています。しかし、具体的なアルコール摂取量に関する安全基準は、クローン病に特化した研究ではまだ明確にされていません。一般的に、適度なアルコール摂取(女性で1日1杯以下、男性で1日2杯以下)が推奨されることが多いですが、これは一般成人向けの指針であり、クローン病患者にそのまま適用することの安全性は保証されません。

3. アルコール度数の低いお酒を選ぶ

アルコール度数が高いと消化管への刺激が強くなり、クローン病の症状を悪化させる可能性があります。軽いビールやアルコール度数の低いワインは、比較的安全な選択と言えるでしょう。

4. 糖質の低いお酒を選択

クローン病の方は特定の糖質の消化が難しいことがあります。そのため、糖質が多く含まれる甘いお酒よりも、糖質が少ないドライなワインや糖質制限ビールが適しています。

クローン病の寛解期であっても、お酒は個々の状態に合わせて慎重に摂取することが求められます。医師の助言を基に、自分に合ったお酒を見つけ、健康を第一に考えながら楽しんでください。健康的な生活と共に、美味しいお酒も適度に楽しむことが、クローン病を抱える方々のQOL(生活の質)向上につながるでしょう。

やはり個人の症状の差異はあるため、一概にこれは大丈夫って言えないのが実状ですが、自分の体調や弁の調子を見て、実験しながら飲んでいくのが大事なのでしょうね。

まあ、一番は飲まないのが一番なのでしょうけど。

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